天空のアグリパークで育つ“作品”ブルーベリー

自然と向き合い、土と生きる

名古屋市守山区の都市農業で、土づくりにこだわったブルーベリーを育てている平田さん。農業への熱い想いと13年にわたる挑戦の日々をご紹介します。

平田さん(画面左手から2番目)とスタッフ、ボランティアの皆さんとの写真

農業との出会い

農業を志していた平田さんが実際に農業を始めたのは2012年。当時、農学部出身だったことを活かし、「農地バンク」の前身だった制度を利用して名古屋市守山区でスタートしました。現在では、名古屋市の農業公園「東谷山フルーツパーク」にも携わるなど、地域農業に幅広く貢献されています。

ブルーベリーを収穫している平田さん


Q&Aで紐解く、ブルーベリー農園の日常

Q:農業1年目はどんなスタートでしたか?
A:最初は成木のブルーベリーを80本、苗木を200本追加して植えました。実がなるまでに3年ほどかかるため、初年度はほんのわずかな収穫でした。

Q:これまでの失敗は?
A:夏に潅水システムが止まり、数日で枯れてしまったこともあります。コガネムシなどの害虫対策にも日々工夫が必要です。

Q:ブルーベリーの魅力とは?
A:手入れをすれば期待に応えてくれて、甘く美味しくなるところです。ブルーベリーの甘さを多くの方に知っていただきたいです。

Q:どんな品種を育てていますか?
A:主に8品種。「オースチン」は大粒で甘みがあり、「クライマックス」は小ぶりながら風味豊か。人それぞれの好みに合う味わいを提供できます。

Q:農業のやりがいは?
A:13年経っても勉強が必要。暑さ・寒さの中でも作物を“作品”として育て、披露する喜びがあるんです。

収穫時の様子


土づくりへのこだわり

ブルーベリーは酸性土壌を好むため、pH調整には研究と工夫が必要です。有機物を多く含む自然の土壌で育てる地植え方式は、水分管理も含めて高い技術が求められます。


「あなたの農園」として

ブルーベリー狩りの他にも5〜6月の梅狩り、冬のみかん狩り、季節の野菜の収穫体験など、季節を感じられる農業を体験できる場を提供しています。訪れた方が“自分の農園”と感じて、また来たくなる場を目指しています。

収穫時はオーナーさんが自らブルーベリーをとりに来られるそうです。

親子で通い続けてくれている家族もいて、中には小学生から高校生になるまで来てくれている子もいるそうです。

「農業が“しんどいだけじゃない”って伝えたいんです。勉強にもなるし、何より面白い。そんな場でありたいですね。」――平田さん


イベント情報

ブルーベリー狩り(7月〜8月)
大人:2,500円(125gパック付き)
小学3年生以下:半額、未就学児:無料
梅狩り(6月)
約40本の梅の木から摘み取り体験
小バケツ詰め放題:1,000円/kg


最後に

「農作物は1年かけてつくる“作品”です。ご褒美として皆さんに披露したい」
―― 平田さん

学生の皆さん、飲食に関わる皆さん。ぜひ一度、農園を訪れて、“食”の原点と魅力を体験してみてください。

アクセス・施設情報

天空のアグリパーク(名古屋市守山区 上志段味 東谷)
住所
愛知県名古屋市守山区上志段味東谷2110‑20
※ナビ登録は「2110‑22」が推奨
営業日/時間
日曜・火曜・金曜 8:00〜14:00
※ブルーベリー狩りは7月11日〜8月中旬
料金例(ブルーベリー狩り)
大人:2,500円(125gパック付き/食べ放題)
小学3年生以下:半額、未就学児:無料
交通手段
公共交通:JR中央本線「高蔵寺駅」より徒歩20分/ゆとりーとライン「東谷橋」下車 徒歩8分/市バスにて「所下」下車 徒歩10分
車:守山スマートICから約10分、春日井ICから約20分、松河戸IC・小幡ICから約20分
駐車場
マイカー専用駐車場あり(普通車数台)

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