ひつまぶしの価格は店によって大きく違い、なごめが取材した店でメニュー価格が分かる3店は2,080〜5,000円でした。昭和区のうなぎ家比呂野が「まぶし丼」ランチ2,080円、南区の魚兼がうなぎ1本のひつまぶし3,740円、春日井市の鰻処まえのが名代おけまぶし5,000円です(いずれも各取材記事の掲載月時点)。この記事では取材した7店を表で比べ(ほかに2店にも触れます)、そのあとに食べ方とうな丼との違いを説明します。
ひつまぶしは、名古屋グルメ完全ガイドでも、初めての名古屋旅行で押さえたい3品のひとつです。ほかの2品とあわせて選ぶなら名古屋めし初めての3品も参考になります。
ひつまぶしの店を比べる:取材した7軒
迷ったときは、エリアと予算で絞るのが早いです。栄・伏見なら知多家本邸と熱田うなぎ 天 伏見、熱田神宮の近くなら旅する象、駅から1分で行けるのは魚兼(本笠寺駅)と仁王(自由ヶ丘駅)です。
| 店(取材記事) | エリア・アクセス | ひつまぶし系メニューと価格(掲載月時点) | 定休日(掲載時) | 取材で分かったこと |
|---|---|---|---|---|
| うなぎ家比呂野 | 昭和区・川名駅 徒歩8分 | まぶし丼 ランチ2,080円(2024年9月) | 無休 | 三河一色産の大きめの鰻を備長炭で焼く。薬味が豊富で、漬物バイキング(30種類前後)が無料 |
| 魚兼 | 南区・本笠寺駅 徒歩1分 | ひつまぶし(1本)3,740円(2024年9月) | 月曜 | 創業70年。うなぎを1本まるごと使い、見た目のインパクトが大きい。ガイシホールから1km圏内 |
| 炭焼 うなぎ茶屋 旅する象 熱田神宮前店 | 熱田区・神宮前駅 徒歩1分半、熱田駅 徒歩3分 | ひつまぶし(予算の目安 3,000〜4,000円、2024年9月) | 月・火曜(金土の夜は要予約) | 注文が入ってからうなぎを焼く。山椒で味を変えられる。夜営業限定・1日3食のうなぎオムライスもある |
| 熱田うなぎ 天 伏見 | 伏見(中区) | ひつまぶし・うなぎ丼(価格の記載なし、2026年5月) | 記載なし | 2026年3月オープン。炭火の「地焼き」で、ご飯は岐阜県産「はつしも」。「業界屈指のお値打ち価格」とあるが金額の記載はない |
| 知多家本邸 | 栄1丁目(中区)・伏見駅 徒歩5分 | 元祖石焼き うなぎおこげまぶし(予算の目安 昼1,000〜2,000円・夜5,000〜6,000円、2025年9月) | 無休 | 石鍋でアツアツのまま食べる。提供は金土日のみ(掲載時) |
| すし・和食 仁王 | 千種区・自由ヶ丘駅 徒歩1分 | ひつまぶし(予算の目安 8,000〜9,999円、2025年6月) | 水・木曜 | 生きたうなぎを目の前でさばき、自家製のタレで焼く。すしと一緒に楽しめる |
| 鰻処まえの | 春日井市 | 名代おけまぶし 5,000円(2026年4月) | 水曜、第2・第3火曜 | 1971年開業の3代目。うなぎ1匹を使い、備長炭で焼く。70年以上継ぎ足したタレ |
価格・定休日は各取材記事の掲載時点の値で、変わることがあります。
予算とシーン別の選び方
2,000円台で食べたいなら比呂野、うなぎ1本の迫力なら魚兼、栄・伏見で観光のついでなら知多家本邸か天 伏見が候補です。
- 2,000円台で試したい:うなぎ家比呂野(まぶし丼ランチ2,080円)。薬味と漬物バイキングで味を変えながら食べ進められます。
- ボリューム重視:魚兼(3,740円)はうなぎ1本、鰻処まえの(5,000円)は1匹。どちらも量で選ぶ店です。
- 栄・伏見で食べる:栄から伏見にかけては知多家本邸と熱田うなぎ 天 伏見があります。エリアの歩き方は栄グルメの記事も参考になります。
- 熱田神宮の参拝とあわせる:旅する象は神宮前駅から徒歩1分半。熱田神宮の近くで、外国人や観光客も多いと取材記事にあります。
- 特別な日に:すし・和食 仁王(家族連れや接待向き)。
ひつまぶしの食べ方は3通り
基本は、おひつのご飯を4つに分けて、1膳目はそのまま、2膳目は薬味、3膳目は出汁、4膳目は一番気に入った食べ方で食べる流れです。名古屋市の観光公式サイトも、1杯目はそのまま、2杯目は薬味、3杯目は出汁(またはお茶)をかけて食べる料理と紹介しています(2026年10月確認)。
- 1膳目:そのまま。まずは何もかけずに、うなぎの香ばしさとたれの味を確かめます。
- 2膳目:薬味をのせる。ねぎ、のり、わさびなど。香りが立って味がさっぱりします。取材した旅する象では山椒で味を変えられ、比呂野は薬味が豊富でした。
- 3膳目:出汁をかける。薬味をのせたうえで出汁をかけ、お茶漬けにします。たれの味が出汁に溶けて、さらさらと食べられます。
- 4膳目:好きな食べ方で。ここまでで一番おいしかった食べ方に戻るのが一般的です。
店によって薬味の種類や出汁の出し方は違います。席で渡される説明がある場合は、それに従うのが確実です。
ひつまぶしとうな丼の違い
違いは「うなぎの切り方」「器」「食べ方」の3点です。
- 切り方:うな丼は蒲焼を切り分けてご飯にのせます。ひつまぶしは蒲焼を細かく刻みます。
- 器:ひつまぶしは、おひつにご飯とうなぎを入れ、自分で茶碗によそって食べます。
- 食べ方:うな丼は最初から最後まで同じ味で食べることが多く、ひつまぶしは薬味や出汁で途中で味を変えます。
なお「ひつまぶし」はあつた蓬莱軒の登録商標との記載が同店の公式サイトにあり、ほかの店では「まぶし丼」「おけまぶし」「おこげまぶし」のように別の名前で出していることがあります。比呂野の「まぶし丼」、まえのの「名代おけまぶし」、知多家本邸の「うなぎおこげまぶし」はその例です。
焼き方の違い:地焼きと関東風
愛知のうなぎは、串に打って蒸さずに焼く関西風が基本です。愛知県の観光公式サイトは、まれに関東風もあり、その場合のひつまぶしは細く刻まずに出されると紹介しています(2026年10月確認)。蒸すかどうかで食感が変わり、蒸す関東風はふっくら柔らかく、蒸さない関西風は皮目が香ばしく仕上がります。
取材した店でも、熱田うなぎ 天 伏見は炭火の地焼き、うなぎのお多福(栄)は地焼きのみ、鰻の成瀬 勝川店(春日井市)のうな重は蒸し焼きの関東風と、焼き方はさまざまでした。
なごめだから書けること:取材で分かった、うなぎ店の見分けどころ
取材してみて分かったのは、「ひつまぶし」の名前を使わず、似た料理を出す店も多いことです。7店のうち、メニュー名に「ひつまぶし」があるのは魚兼、旅する象、熱田うなぎ 天 伏見、仁王の4店で、比呂野・まえの・知多家本邸は別の名前でした。「ひつまぶし」で探すだけでは、候補を取りこぼします。
もうひとつは、価格が大きく違うのに、どの店も焼き方・米・タレなど「ここは譲らない」点を持っていることです。天 伏見とお多福は岐阜県産「はつしも」、まえのは富山県入善産コシヒカリ、比呂野は三河一色産のうなぎと、素材を明かしている店が多く、店選びの手がかりになります。栄でうなぎを探すなら、うなぎのお多福(栄駅から徒歩5分、予算2,000〜4,000円、2024年9月掲載)も取材しています。
よくある質問
ひつまぶしの値段はいくらくらい?
なごめが取材した店では、まぶし丼のランチが2,080円(うなぎ家比呂野、2024年9月)、うなぎ1本のひつまぶしが3,740円(魚兼、2024年9月)、名代おけまぶしが5,000円(鰻処まえの、2026年4月)でした。うなぎの仕入れで変わるため、目安として見てください。
ひつまぶしはどの順番で食べればいいですか?
1膳目はそのまま、2膳目は薬味をのせ、3膳目は出汁をかけ、4膳目は一番気に入った食べ方で食べるのが定番です。
ひつまぶしとうな丼は何が違いますか?
ひつまぶしは蒲焼を細かく刻み、おひつに入れて茶碗によそい、薬味や出汁で味を変えて食べます。うな丼は、切り分けた蒲焼を丼のご飯にのせ、そのまま食べるのが基本です。
ひつまぶしの発祥はどこですか?
名古屋市熱田区の「あつた蓬莱軒」が発祥の店として知られています。同店の公式サイトでは、明治6年(1873年)に創業し、出前の工夫からうなぎを刻んでご飯と混ぜて出すようになったと紹介しています。起源には他の説もあります。
栄・伏見と熱田、どちらで食べるとよいですか?
なごめの取材店では、栄・伏見に知多家本邸と熱田うなぎ 天 伏見があります。熱田神宮に行く日なら、神宮前駅から徒歩1分半の旅する象が動線に合います。
出典(2026年10月時点):店の情報は上の表のとおり各取材記事(掲載月は表に記載)の本文によります。発祥・商標はあつた蓬莱軒 公式サイト(https://www.houraiken.com/)、同「歴史と伝統」(https://www.houraiken.com/history.html)、食べ方は名古屋市観光情報「名古屋コンシェルジュ」なごやめしダイジェスト(https://www.nagoya-info.jp/gourmet/digest/)、焼き方は愛知県観光プロモーション公式サイト「ひつまぶし」(https://aichinow.pref.aichi.jp/kotteri/gourmet/hitsumabushi.html)で確認し、当編集部で整理しました。営業時間と価格は、お出かけ前に各店の公式SNSで最新の情報を確認してください。
この記事は、名古屋グルメ【なごめ】編集部が書いています(2026年10月時点)。





